先進的省エネルギー投資促進支援事業費補助金とは?

 

経済産業省・資源エネルギー庁が主幹となって実施している国の補助金施策です。

省エネ性の高い設備や生産性向上に資する設備への更新を支援することが目的です。これにより、エネルギーコストの低減及び生産性の向上を促進し、競争力の強化に繋げます。

 


 先進的省エネルギー投資促進支援事業費補助金」の対象設備・補助率 

 

(A)先進事業

  「先進的」な省エネ設備等の導入に対する支援。対象となる設備については、「先進的な省エネ   

  技術等に係る技術評価委員会」等での検討の後、公募によって決まります。対象となる設備・シ

  ステムのリストはホームページ上に公開されています。

  また、以下のいずれかの省エネ効果の要件を満たす必要があります。

  • 省エネ率:30%以上
  • 省エネ量:1,000kl以上
  • エネルギー消費原単位完全率:15%以上

   補助額と補助率は以下のとおり。

  • 補助額(上限):15億円/年度
  • 補助額(下限):100万円/年度
  • 補助率(中小企業者等):2/3以内
  • 補助率(大企業・その他):1/2以内

 

(B)オーダーメイド型事業

   個別設計が求められる特注設備の導入や設備更新、プロセス改修、複数事業者が連携した省エ

   ネの取り組みに対して支援します。補助対象設備として、以下の4種類が挙げられています。

  • 新規設計の設備(フルオーダー品)
  • 類似設計の設備(カスタマイズ品)
  • システム設計を伴う設備(生産設備等を組み合わせた製造ライン)
  • システム設計を伴う設備(自動化装置等を組み合わせた製造ライン)

   以下いずれかの省エネ効果を達成する必要があります。

  • 省エネ率:10%以上
  • 省エネ量:700kl以上
  • エネルギー消費原単位改善率:7%以上

   また補助額と補助率は以下のとおり。

  • 補助額(上限):15億円/年度
  • 補助額(下限):100万円/年度
  • 補助率(中小企業者等):1/2以内
  • 補助率(大企業・その他):1/3以内

 (C)指定設備導入事業

  空調や業務用冷蔵庫など、省エネ性能の高いユーティリティ設備や生産設備などへの更新を支

  援。指定設備の一覧はホームページで公表されています。

  ユーティリティ設備の区分は以下の9つ。

  • 高効率空調
  • 産業ヒートポンプ
  • 業務用給湯器
  • 高性能ボイラ
  • 変圧器
  • 高効率コージェネレーション
  • 冷凍冷蔵設備
  • 産業用モータ
  • 調光制御設備

   また、生産設備の区分は以下のとおり。

  • 工作機械
  • プラスチック加工機械
  • プレス機
  • 印刷機械
  • ダイカストマシン

   補助額については、設備の種別やスペック等ごとに定額で補助されることになります。

  • 補助額(上限):1億円/年度
  • 補助額(下限):30万円/年度

(D)エネマネ事業

  求められる省エネ率は、原油換算量ベースで2%以上。「EMSの制御効果と省エネ診断等による  

  運用改善効果」として実現する必要があります。

  補助額と補助率は以下のとおり。

  • 補助額(上限):1億円/年度
  • 補助額(下限):100万円/年度
  • 補助率(中小企業者等):1/2以内
  • 補助率(大企業・その他):1/3以内

 

 



補助事業公募期間

 2021年6月30日まで

補助事業交付決定

 2021年8月下旬(予定)

補助事業期間

 交付決定日~2022年1月31日まで